元女優の高樹沙耶容疑者が、大麻取締法違反で現行犯逮捕されましたね。本人は「医療用大麻が解禁されないのはおかしい」というのが主張のようだが、本当に大麻は医療用で使えるのでしょうか?
本日は「大麻」についてお話しします。
<麻薬もすべて生薬です>
まず、ケシを原料としてアヘンから抽出したものが
「モルヒネ」で、医薬品です。強力な鎮痛作用があるので、末期癌の痛み止めにも使われています。そのモルヒネを原料にして、さらにパワーアップしたものが
『ヘロイン』です。モルヒネを上回る鎮痛作用がありますが、依存度合いや禁断症状など心身への影響が非常に強いため、医療用としても使用が禁止されています。
高樹沙耶容疑者が「大麻は生薬で漢方と同じ。250種類以上の病気に効くなど欧米では既に使われていて、科学的な効果が証明されている」と参議院選挙の演説で言っていましたが、大麻を医療に?ありえません!!(後ほど説明致します)
昔、イギリスがアヘンという生薬を中国にばらまいたアヘン戦争がありましやね。生薬が化学兵器に使われた例です。
要は、生薬のどの部分を原料にするのか、どのくらいの量で使うかで、
薬にも毒にもなるということです。
<日本で大麻は「大麻取締法」で規制を受ける麻薬です>
ここまで厳しいのはG8各国の中でも日本だけです。
海外の状況を知った人たちの間では、「海外では許されるのに、日本の法律はおかしい!」といった反発の声も上がっています。
しかし、
そう考える方が間違っているのです。
<なぜ、日本は大麻を合法としないのか>
大麻は麻薬ほど強い作用はもちませんが、覚醒剤やその他の強い麻薬に移行するための入り口になるからです。そして、麻薬中毒患者のほぼ100%が、大麻がスタートだった事が分かっています。
<では、なぜ世界では合法の国が多いのか>
実のところ完全合法化ではありません。例えば、オランダではマリファナ(大麻)と売春が合法化されています。これは、完全に国で認めているものではなく、
専門店でのみ購入できるだけで、栽培や製造、販売が許されているわけではないのです。実はこの合法の裏事情にはオランダの治安悪化を懸念しての策であり、売春もそうですが、全て禁止にすると闇に包まれてしまい、取り締まりが難しくなるので、そうなるくらいなら行政の管理下に置いて重い犯罪を防ごうという意図があります。また移民の多い欧米でもマリファナで捕まえていたら、いくつ刑務所があっても足りないなど同じような理由を抱えているため、しょうがなく野放しにしているだけなのです。
<日本でも、麻薬がOKだったときがあった!?>
ヒロポンという名前で疲労回復・能力増進にとのうたい文句で販売され、大ヒットした薬があります。実は、このヒロポンの正体、あのオーム真理教でも使用された、覚醒剤
「メタンフェタミン」です。戦後、経済復興で労働者が多かった時代には「疲れがウソのように取れる」と爆発的に広がったのでしょう。しかしその後、中毒者が全国に広がったため1951年に「覚醒剤取締法」が制定されたが、勢いは止まらず3年経っても乱用者は55万人。中毒障害者200万人となりました。そういう経緯があり、弱くても覚醒剤に移行してしまう「大麻」も法律で禁止となったわけです。
<欧米人と比べて日本人は麻薬の影響を大きく受けやすい>
日本人は欧米人に比べると麻薬の影響を受けやすい体質を持っています。体格の違いもそうですが、お酒の強さで例えると分かりやすいですね。テキーラと日本人の水割りでは、勝負になりません。実は、それ以上に影響するのが脳内ホルモンの違いです。日本人は脳内ホルモンの量がそもそも少ないので、その日本人に麻薬の快感を知ってしまうとあまりの高揚感にすっかり陶酔してしまいまい、少ない量でも「薬物依存者」になりやすいのです。
そもそも麻薬はドーパミンやセロトニンといった脳内ホルモンの回収口をふさぐため、高揚感や多幸感が続き「薬物依存」となり辞められなくなります。だから一度捕まっても、
再犯率は50歳以上で約80%です。もうこうなると自分の意志どうこうではありません。
色々ネットには、国内事情の背景も知らず、また大麻を体に良い漢方のように書いているものがありますが、大麻は麻薬であり、
弱いながらも中枢神経を徐々にむしばみ、神経伝達物質を受け取る受容体がやがてなくなり、大麻では効かなくなるので、強い麻薬に手を出すのです。
大麻は将来も医療用に使われる事は決してありませんし、ましてやアンチエイジングなど美容には、まったく効果はありません。
ただただ脳が廃人になっていくのみです。絶対辞めて下さい!!
多くの方にこのメッセージが届く事を願って!
情報に振り回されないためにも、ちゃんと「体とこころと脳」の繋がりを学びませんか。
脳のしくみを通して、こころの整え方を学ぶ「薬に頼らず不調を治す」最新講座です。
心と脳の病気を予防し健康に保つための脳の健康学が学べます。
詳しくは ↓